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  • 砂漠の道 3
  • 昼間いつも通りの暑さの中3人の旅人が砂漠を歩いていた。


    「そういやさ・・・ドラくん暗殺者に狙われるようなことした覚えある?」

    旅の仲間がいると常時会話ができて楽しいものである。

    「うーん・・・盗み食いとか?」

    本当に人との関わりが薄いためにそれぐらいしか思いつかなかった。

    「それはないでしょ・・・あの時ちゃんと懲らしめたじゃん。」

    「やっぱり理由にならないよね・・・というか暗殺するなら自分でするよね・・・?」

    前ヴァンの弁当をドラゴが盗み食いをして、その結果酷い目に遭わされた。

    結局それが出会いのきっかけである。

    「そうするかなー。」

    笑いながら言っているが本人の実力ならドラゴを暗殺するぐらい朝飯前である。

    「ドラゴさんそんなことをする人だとは・・・」

    少しディーには過大評価をされていたようだ。

    「そりゃ死にそうになるまで腹を空かせて目の前に無防備な弁当があったら・・・」


    (腹を空かせて・・・?ちょっと待てよ・・・なんで僕が腹をすかせるんだ・・・?)

    その時は苦しくて何も考える余裕は無かったが、今考えるとおかしい。

    「どうしたんだドラゴさん?」

    「いやなんでもないよ・・・」

    「おー、もう見えてきたよ。」


    砂丘を越えると巨大なピラミッドが見えた。

    「絶対なんかあるよね・・・ここ。」

    宝がいかにも眠ってそうである。

    「こんなに大きかったら誰かここに気付いて宝を取ってそうなんだけど・・・」

    ドラゴに過ぎった疑問は誰でも思いつくことだ。

    「それがトラップがあまりにもきつすぎて誰も宝に辿り着けないらしいのよ。」

    かなりの上級ダンジョンのようである。

    「なんか風向きがおかしくないか?」

    黙っていたディーが突然言った。

    「え・・・?ほんと?」

    どうやらヴァンも気付かなかったようである。


    最初は砂の動きが小さかったために気付かなかったが、

    少しずつ動きが大きくなり、砂が渦巻いていることが分かった。

    「まさか・・・」

    ザザザザザ・・・・


    いくつもの巨大な竜巻が物凄い速さでこっちに迫ってくる。

    「逃げろおおおおおおおおお!」

    全員全速力でピラミッドに向かって走った。

    ピラミッドへの距離は2キロぐらいある。

    竜巻に飛ばされずに行けるかどうかは全く分からない。

    「2人ともあたしの手につかまって!」

    ヴァンの手を2人がつかむ。

    「フラッシュジャンプ!」

    すさまじいスピードで竜巻から離れていった。

    しかし、手をつかんでいるディーとドラゴはあまりにも強く引っ張られたため

    肩が外れるかと思うぐらいの痛みを感じた。

    1回目の跳躍で10mぐらい進んだ。

    2回目の跳躍でさらに竜巻から離れたはず・・・だった。

    「あの竜巻こっちに向かってきてるよ!」

    竜巻はドラゴ達を狙っているかのように進路を変え向かってきた。

    「後200回ぐらい充分いける!」

    ヴァンは再び跳躍する体制に入った。

    「肩外れないように気をつけてね!」

    気をつけろといわれてもどうしようが無い。


    200回ぐらいフラッシュジャンプを繰り返し、

    後もう少しでピラミッドの入り口だが、竜巻はかなり距離を縮め、後100mで巻き込まれそうな状況だった。

    「ヴァンさん頑張って!」

    励ますぐらいしかできなかった。

    竜巻に引っ張られている感覚は恐怖そのものだった。

    「これで・・・最後!」

    ついにピラミッド内に入れた。

    「はぁはぁ・・・もう・・・・・だめ・・・」

    疲れ果てヴァンはそのまま地面に倒れこんだ。

    2人を引っ張って2キロも跳躍すればそうなるのも当たり前である。

    「もうちょい中に入ったほうが良いんじゃないのか?」

    「そうだね。よいっしょっと。」

    自分より身長の高い相手を背負うのは流石に辛かった。

    しかし、担ぐほど力があるわけではなかったのでそうせざるを得なかった。


    少し中に入ると広い部屋があった。

    分かれ道が3つある。

    しかし、一度休憩して進むのが良いだろう。

    こういうダンジョンにはモンスターも潜んでいるはずだからだ。


    ヴァンを降ろし座り込んで休憩することにした。

    「それにしてもあの竜巻おかしくないか?」

    「確かに・・・」

    「呪われてるんじゃないのか・・・このピラミッド。」

    「そうかもしれないよ・・・下手すればミイラとか出るんじゃ・・・」

    「冗談だよな?」

    「うん、じょうだ・・・」

    「うぅう・・・ううぅうう・・・!」

    君の悪いうめき声が奥から聞こえてきた。

    「は、ははは・・・」

    2人とも笑わざるを得なかった。

    「で、出たああああああああああ!!!」

    2人同時に叫びを上げ臨戦態勢に入る。


    3つの分かれ道から何十匹ものミイラが部屋に入って来た。

    一体一体戦力は低くても相当の数で襲い掛かられたら苦戦するだろう。

    「暴風の矢!」

    数え切れない矢が脆くなったミイラの体を貫き、粉砕していく。

    「どりゃあ!」

    力任せに振り下ろした鉾がミイラ達を真っ二つにしていく。

    しかし、ばらばらになったはずのミイラが立ち上がりこっちに向かってくる。

    切断されたミイラの手まで向かってきている。

    「これは・・・呪い!」

    そうとしか考えられない。普通アンデッドモンスターは頭を砕けば動かなくなるし、

    体の部分を切り落とせばその部分は動かなくなる。

    しかし、何らかの力によって生まれ、操られているアンデッドモンスターは

    そのようにはならない。(しかし、指など末端は切り落とせば動かなくなるが。)

    バラバラになるまで目の前にいる生命を破壊しようとする。


    ヴァンを守りきれなくなるのも時間の問題だった。

    ドラゴとディーが覚悟を決めた瞬間、強烈な稲妻が部屋中のミイラを襲った。

    「伏せろ!」

    とっさの反応が2人を救った。

    ミイラ達は焦げて動けなくなっていた。

    「こりゃ凄いや・・・こんな威力無いはずなのに・・・」

    真ん中の道からドラゴが知っている声が聞こえた。

    「ま、まさか・・・!」

    真ん中の道から出て来たのは背が小さく緑のローブ、眼鏡、帽子を着けた、緑髪の青年だった。

    背中には長剣を背負い、手には雷の形をした黄色い石の付いている杖を持っていた。

    しかも、よく見てみると肌の色や髪の色は違っても顔立ちはドラゴそっくりだった。


    「は、ははは・・・ははは・・・はははははははは!」

    笑わずにいられなかった。

    ディーは危機から脱出した安心感のためにドラゴが狂ってしまったのか心配している。

    「おー、かなり思ったより次元の移動がうまくいったかも。」

    声もドラゴそっくりだった。

    ディーは混乱しきっているようで、何か言いたいようだが、どうすればいいのか迷っているようだ。

    「まあ、久しぶり!ドラゴくん。」

    「ヘッドさん・・・なんでこの世界に・・・?」

    あまりにも突然の出来事に力が抜けてしまった。

    「いや、まあどうしてるか知りたくてさ。」

    「・・・」

    (経験からして何かを隠しているに違いない。)

    ヘッドの笑いが顔から消え深刻な顔に変わる。

    「実は・・・カオスジュエルが一個この世界に飛ばされたようでさ。」

    カオスジュエルとはヘッドの住む世界に存在する5つの宝玉で、

    邪神の力が封じ込められている。

    カオスジュエルからは強力な魔力が漏れていて、

    その影響でモンスターが発生したりする。

    場合によっては恐ろしいほど強力なモンスターが生まれることがある。

    今回のミイラもカオスジュエルの影響によるものだった。

    「この世界には魔力が満ちている。ってことはイオでカオスジュエルが及ぼす影響と比べ物にならないほどとんでもないことがこの世界では起こるはずだよ。」

    「ミイラもそのせいで・・・?」

    呪いなどではなかったようだ。

    「その通り。しかも、この世界の魔力を取り込んでかなりカオスジュエルの力は強まっているよ。」

    魔力の薄い世界で生きている魔法使いは魔力の探知に長けている。

    「何のせいでカオスジュエルがこの世界に来たの?」

    この質問の答えに真の訪問の理由があるに違いない。

    「実はこの世界に来るためにカオスジュエルを利用して次元の扉を開けたのはいいんだけど、あいにくカオスジュエルが転送されてしまったようで・・・」

    やはり何かを隠している。

    ヘッドは隠し事をするのがうまいが、ドラゴの前では何かを隠していることはすぐにバレる。

    「ああ、もう全く・・・相変わらず陽動尋問がうまいね。」

    ヘッドは額を叩き、自分の失態を残念がった。

    隠し事はうまいが、バカ正直なために嘘はつけない。

    「まあ、いいさ。とにかくカオスジュエルの回収を手伝って欲しいんだ。」

    ほっといたら危ないことにもなりかねないので宝探しのついでになるだろう。

    結局宝というのはカオスジュエル・・・というオチも見えてきた。

    「あ、そうだヘッドさん相談したいことがあるんだけど・・・」

    「ちょっと待って・・・何か来てる。」

    ヘッドはドラゴを制して刃が蛇行した奇妙な形の剣を鞘から抜いた。

    3つの分かれ道から3体の甲冑が出てきた。

    これらもカオスジュエルの影響で発生したモンスターなのだろう。

    「なんかまずそうね。」

    寝転んでいたヴァンが立ち上がった。



    まずヘッドが甲冑に向かって突進した。

    胴に切りかかるが敵の剣に防がれる。

    しかし、剣を器用に動かし相手の剣を弾き飛ばし、敵の胴を薙ぎ払う。



    ドラゴはその場で矢を番えて弓に力を込める。

    「ドラゴンパルス!」

    光の龍の口から巨大な矢が放たれる。

    それは甲冑の剣を砕き、腹に大きな穴を開けた。

    そしてディーがすかさずコンボ攻撃を3発浴びせ甲冑を粉砕した。


    ヴァンは影を実体化させ手裏剣を取り出した。

    「トリプルスロー!」

    6つの手裏剣が甲冑の鋼鉄の体を貫く。

    「アヴェンジャー!」

    巨大な手裏剣を投げ、甲冑を粉砕する。



    「こいつら・・・・・・人間だ!」

    叫んだヘッドの顔には血が付いていた。

    血が甲冑の損傷部分から噴き出す。

    「まさか、ここに宝を探しに来た人が死んでアンデッド化したんじゃ・・・?」

    全員の顔が恐怖で歪む。

    真っ二つになった死体がこっちに這って来ているのを見ると吐き気がする。

    「ここは任せてもらおうか!」

    ヘッドは杖を取り出し呪文を唱える。

    「雷撃!」

    稲妻が3体の死体に襲い掛かり、焦がした。

    焼けた死体は再び動くことは無かった。



    「うう、死体とは言えほんとこういうのって気持ち良くない・・・」

    ヴァンの言うとおりである。

    全員今にも吐きそうな顔をしている。

    「この先あんなモンスターがうようよいるから覚悟決めたほうが良さそうだね。」

    ヘッド剣を鞘に収めて言った。

    「さっき相談したいことあるって言ったよね・・・それの1つがこれなんだよ。」

    ドラゴは皆の前で言うのも避けたかったが自分を抑え切れなかった。

    「?」

    「前はさ・・・アンデッドモンスターを殺しても平気でいられたんだ。でも、最近は本当に気持ち悪いし、2度とやりたくないって思うんだ。」

    「まさかそんなはずが・・・!」

    ヘッドは驚きを隠しきれないようだった。

    「そんなことありえないはずじゃ・・・いや・・・まさか・・・!」

    「それ以外にも暑さや寒さとか今までなかった感情が沸いて来るんだよ。」

    2人以外は何のことかさっぱり分かっていないようだ。

    「確かに人間に出来る限り似ているように作った・・・でも、そこまで人間らしく作る技術は無かった・・・」

    ヘッドはかなり混乱しているようだ。

    「ドラゴくんこれは一つしか考えられないよ。さっきアンデッドを殺しても僕はそこまで嫌悪感を感じなかった。でも、昔は相当気持ち悪かったんだ。ということは・・・君が人間に近づいて、僕はその逆になっているってことだよ。」

    結論はそうとしか考えられない。

    「はは・・・このままだと僕は完璧に人間化してしまうのか・・・」

    やっと何が起きているのか分かった。

    「いや、おそらく君は今以上に人間らしくなるだろうが、完璧に人間にはなれないだろう。」

    「いったいどういうこと・・・?」

    耐え切れずヴァンが口を開いた。



    いずれ話すつもりだったが結局早めに話すことになった。

    「僕がヘッドさんに作られた人形ってことだよ・・・」





    展開が流石に無茶すぎました。

    結構前からこのねたを考えて来たんですけど、というか結構最後までのあらすじはぼんやりながら練ってあります。

    てか戦闘シーンの描写きつすぎます。

    まだまだの所がありますね。


    続きでコメ返。





    やっぱりなんだかんだで2話目以降が山です。

    ヴァンs>
    ヴァンsの小説期待しています・w・
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    コメント


    ぁたし大活躍wwww

    ぁたしの小説ですか・・・ww
    まぁ頑張ってみる!
    2010/03/07(日) 21:43:51 | URL | ヴァン #- [編集]

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